個より組織が優先される社会



Facebookで知人の投稿を見ていると
娘が盗撮されていて、
そのことを駅員さんたちに話しても
暖簾に腕押しのような対応だったとか。


細かい経緯はわからないし、
知人側から切り取った情報しか接していないから
この事例だけでの判断は難しいんだけど、
タイトルにも書いた通りのことって多くある。

個より組織が優先される社会

自分の経験に照らし合わせても。


タイから日本に帰国したとき、
たいてい駅ビルを通り抜けることがあるんだけど、
アパレル店員の声が気になって仕方がない。


「いらっしゃいまぁせぇー↑」


と普通ではありえないトーンの声が聞こえてくる。


日本に住んでいたらそこまで気にならないことだろうけど、
タイにずっと住んでいると
この声にすごく違和感がある。


駅員さんの声もそう。


聞きやすい声にしようという意図があるのかもしれないけど、
普通じゃないでしょ?って思う。


テレビに出ている地下アイドルとかも同じかな。
アイドルというくくりになると、
どうしてもあんな声になってしまうのだろうか?
20歳を越えてもあんな声なんて普通ではないですよね。


こんな感じで、日本っていう国は特に
自分が所属する団体に
個性無くして染まることが当たり前になっていることが
あるんじゃないかな。


一番先に書いた駅員さんだって、
帽子と制服を抜いだ状態で
自分の娘だったり、知人が被害にあっていたら、
行動はかなり変わっていたはず。


でも、駅員というJRに所属している立場があって、
その立場から相手を「客」という一般化してみているから、
ルールから外れた対応は絶対にできない
ロボットのような状態になってしまっているのかな。


駅伝で骨折して跪いたままで
150mを四つん這いで進んだ人を
誰も助けられないようなものですよね。


人間としての判断より組織のルールが優先されるから。


これが間違った方向に進んだのが
戦前だと思います。

憲兵だという自分の所属した名前があれば、
同じ国民でも「非国民」なんてくくりで一般化して、
かなりひどいこともできてしまうんだから。

友達や家族にだったらやらないようなことでも
団体に所属してしまうとやってしまえる怖さです。


だいぶ最近では個性的な人が増えてはいるけど、
日本という国は教育のお陰なのか、
まだまだ個より組織が優先される社会だなと感じます。


自分だけでも
そんなしがらみを捨てて、
人間である自分の判断を大切に生きていきたいなって思います。


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